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 北春日部の家

埼玉県春日部市 敷地122u 延床面積128u 木造2階 夫婦+子供2人 竣工1993年

内外デッキのある家 −住宅街の旗竿敷地 周囲を気にせず自然の流れを感じながら暮らす−

線路沿いの道路に面した旗竿敷地に建つ4人家族のための住まいです。
外観は電車の騒音を考慮し開口部を最小限にしています。道路から延びたアプローチは屋内を通りそのまま建物を貫通して中庭へと抜けていきます。この通り土間は簡単な接客の場にもなっています。そして内部で分岐して、一方は2階内部デッキから降り注ぐ光によりリビングへと導きます。これは限られた敷地の中で内外スペースを有効に使うためであり、時には子供たちがまるで外のようにここを自転車で通り抜けたりしています。2階中央の内部デッキからはたっぷりの優しい自然光を取り込み、屋外のようなそこはタタミルームを「離れ」として存在させています。この内部デッキはそのまま外部デッキに変化してアウトドアリビングとなります。内外が融合することでリビング空間にも広がりを与えています。中庭のヒメシャラは1・2階の各空間から眺められそれぞれに季節感と癒しを与えてくれます。

テレビ朝日「渡辺篤史の建もの探訪」1994年5月21日放送