mat house

群馬県太田市　敷地312�u　延床面積90�u　木造平屋　夫婦+子供2人　竣工2011年
第１回家づくり大賞 環境対応賞
「2012ぐんまの家」設計・建設コンクール 地域デザイン賞

大地に根付く家　ー大地と大空を取り込んで暮らすー

閑静な住宅街の一角に建つ4人家族のためのコンパクトな住まいです。
クライアントのライフスタイルがあまりにも個性的なので、それに負けないくらいに力強く大地に根付く家を考えました。屋根は断熱性の高い芝生、南側に均等に張り出した梁はグリーンカーテンになり夏場の猛暑も快適に過ごせます。それらは住み手と共に成長しながら、大地の緑と住まいが一体になります。道路に向いた大きな開口部はウチとソトを連続させると共に道行く人たちと挨拶を交わしたりする地域とのコミュニケーション機能を併せ持っています。内部空間はワンルームのように繋げることで薪ストーブの暖房効果を高めています。それぞれの個室は必要最小限にして、家族の居場所を最大限に確保しています。個室との仕切りの黒い壁は子供たちが自由にお絵描きしたり大人もメモ書きできる黒板で内部空間を引き締めています。リビングの一角にはみんなのワークスペースがあり子供たちもここで勉強をしています。また、屋外テラスとダイニング床をコンクリート土間とすることでウチとソトを曖昧にし空間を更に豊かにしています。家の中心にはリビング・ダイニングのどちらからも揺らめく炎が楽しめるように両面ガラスの特注薪ストーブが置かれ、芝屋根と共にスローライフを楽しみます。自然環境を考えながら、地域との関わりと家庭内コミュニティを大切にした住まいです。

緑化屋根について